真っ暗な世界で平行に動く2つの光。
自転車で世界一周をしている人の動画でも、たまにこういったシーンが出てくる。
でも、海外じゃなくとも似たような事はできる。
もっとも。
ロシアやモンゴル、オーストラリアなんかの100kmも1000kmも町がない場所で見る夜空のほうが綺麗に映るかもしれない。
実際に海外旅行できれば最高だが、そんな金は出てこないし他にも使いたい時間がある。
北海道在住20歳男性の妥協点は天塩町に落ち着いた。
今回のオトモについても話しておこう。
こいつは酒豪だ。酒は浴びるほど飲むしウィスキーの大好きな人間。
この間カーボン車を入手したことで、脱クロモリを金の暴力で成し遂げた恐ろしい奴だ。
クロモリ時代は坂が私より弱かったのに、いつの間にか登るようになっていた。
負けちまった。悔しい。
そして
札幌から稚内まで行く話を持ち掛けた時、断られるかと期待していたが「おお?行こうぜ。」
あっさりと承諾された。
断れよっ…
したら俺も行かなかったのに……
そういえば、
私には誰かと一緒に走るという機会がそうこない。
サークルの後輩にロングに行こうと誘っても200kmは疲れるから嫌だと断られる。
100kmならいいか?と聞いても首を横に振る。
なかなか沼に落ちないので攻略しがいがあるが少し寂しい。
話を戻す。
21時頃に天塩に入った。
遠別町から天塩までが凄く長く感じられた。
カントを回収してから市街地に着くまでがとにかく長い。
気が付けば聞いていたラジオ番組も3枠ほど終わり、最初に聞いていたアニソン番組が演歌番組にかわっていた。
天塩で最終補給を取る。
目茶苦茶お腹が空いていたので、ごつ盛りカップ2つを胃に流し込む。
「あーあ。ここまで来てしまった。」
感動か後悔か、よくわからない感情が滲み出る。
残り40kmも走ればゴールだが、それが途方もなく面倒くさいのだ。
セコマを出れば、いよいよメインディッシュが待っているのにな。