年越し納沙布岬自転車チャレンジ!冬季道東走行まとめ
近年、旅人界隈では年越し企画が流行しているように見える。
特に年越し宗谷岬に関しては、300人を超える旅人が真冬の北海道を縦断し、年を越すというのだ。
まったく、彼ら彼女らの冒険心には脱帽する。
さて。今回私が目指したのは、そんな熱が入った北の岬ではなく、あまり年越しの噂を聞かない最東端納沙布岬だ。
インターネットの海を泳ぎまわっても、ブログやYouTube、Twitterなどを見ても参考になりそうな年越し納沙布岬の情報は拾えなかった。
なので、このブログを参考程度に読んでいただけると嬉しいですぅ。
1.ルート設計

最初にルート設計だ。
ルートは自分が走りたいと思っていた道を優先的に選び、地図にプロットする。その上で、安全確保の為に何かあった時のDNF手段も考えておく。(電車やバス路線の確認)
一日に走行できる距離は50㎞-80㎞として宿や野宿場所をあらかじめ考えておいた。
しかし、道東は全体的に北海道の他の地域と比べ積雪量が少ない。年越し宗谷岬2018➡2019で経験したような、積雪でのタイムロスは心配しなくても良さそうだ。
その代わり、道東は気温が低いことで有名。少しだけ防寒対策をレベルアップする必要があった。
※表の積雪量単位は㎝で固定。

2.装備
装備は基本的に去年と同じだ。(貧乏だから)

- 自転車(KONAWHEELHOUSE2018)
- タイヤ(シュワルベ マラソンウィンタープラス 700×35C)
- テント(モンベル クロスノドーム)
- シュラフ(Coleman 激安シュラフ-18℃対応)
基本的な装備は以上。
- ベース(ジオラインMW)
- ミドル(phoenix)
- アウター(モンベルスノーパーカー)
- パンツ(レインパンツ)
- 靴下(ワークマン厚手靴下)
- テムレス
- ダウン(ユニクロULダウン)
- カメラ(広角レンズと単焦点)
今回道東は寒いという事で、ダウンを改めて購入した。
ユニクロの5000円ダウンで道東の寒さに通用するかは心配だったが、かなり優秀。
下手に登山ブランドのお高い、コンパクトダウンパーカーを購入するよりいい感じだった。
寝袋は去年使用していたAmazonで見つけた8000円のデカいヤツ。パニアバック一個分の大きさがある為今年は新調したかったが、軍資金が底をついたので止む無くパスした。
私の旅のスタイルは軽量バイクパッキングの高速旅ではなく、超過重フルパッキングなので、巷で流行のカッコ良さは微塵も感じられない。
しかし、容量が大きいほど持てる装備も増えるという事は、もしもの時でも対応できる幅が広がるというものだ。
今の自分が使い慣れた装備を選択した上での自分のスタイルを探していくべきだと思う。
3.走行した感想
ここからは走行した道のコンデション書いていく。
予想していた道のコンデションと実際の状況は全く異なっていたので面白い。
帯広→足寄峠



今年は全道的に雪が少ない。帯広は雪が降っているものの、路面が見えたり逆に消えたりする所があった。
池田町までこんな感じ。
池田町からは雪が消えた。
アスファルトがむき出しのドライな路面。
凍結(アイスバーン)なども見られなかった。
日が暮れ次第に雪が降り出し強くなる。積雪は2-4㎝。
街灯がないので注意。
阿寒湖→屈斜路湖
阿寒湖単はこの旅一番の積雪地域だった。
朝に除雪車が5-6台稼働していたので避けながら行動する。
阿寒横断道路の峠を越えると一気に雪が無くなる。
天候も変化し快晴。風が強いので地吹雪が波打っていた。


屈斜路→厚岸


この日も快晴。
風が内陸側からの追い風なので全く苦ではなかった。
が、日焼けした。
厚岸市内はブラックアイスバーン祭り。
道路の交通量もこれまでと比べ格段に増える。
厚岸→根室
厚岸を過ぎても追い風は止まない。常に背中を押してくる。
路面もドライ。スパイクのピンが4本抜けた。
姉別辺りまで来ると日が沈む。茜色に空が染まり幻想的な景色を味わえた。
控えめに言ってココ天国。


根室→納沙布岬



天気予報通り、雨が夜中か降り続ける。
気温がプラスへと変わり体感的にも、物凄く暖かい。
ああ、、、春だ。
納沙布岬を目指すチャリダーと合流。
雨が強まる予報なのでギリギリまで雨宿り。
ついでに買い出しも。
納沙布岬到着。
夕刻は雲が会場へ流れていき、快晴。
爆風が吹き付けるが、満天の星を見ることが出来た。
納沙布岬→根室駅
年を越し朝を迎えると、続々と観光バスが現れ観光客を岬にデポする。
人ごみに揉まれながら岬に到達し念願の初日の出を拝んだ。
明るくなりはじめ撤退準備。
年越しの時点で
ライダーは5人
チャリダーは3人
車は20-30台
昨日まで味方だった暴風が我々を正面から襲う。
通常2時間ほどで到着できるはずの市街地まで3時間近く掛かってしまった。
輪行まで時間があるので昼食。元日でも、お構いなく開店してるエスカロップは優秀すぎるだろう。
その後輪行にて釧路を経由して札幌へワープ。
こうして、年越し納沙布岬旅は幕を閉じた。




4.まとめ
今年は天候がどこも安定していなかったが、道東は過去のデータ通りの恵まれた道だった。
しかし、そんな中でも思わぬ積雪や交通量の増加、気候の変化(特に雨)などが道を妨げ、全て予定通りの旅にはならなかった。
個人的には予定通りに進まない旅の方が旅の定義に沿っている気がするが、あまり無茶をしても体を壊したり沢山の方に迷惑をかけるので、もっと念密に計画を立てていきたい。
貴方の年越し納沙布岬チャレンジに少しでもこのブログが役立つのなら光栄です。
質問や感想などもお待ちしてます。