年越し宗谷岬
それは、北海道の冬を乗り越えようと変態達(誉め言葉)がそれぞれのやりたいように年末の宗谷岬を目指す行事。
頭おかしい企画だが旅人としては、ワクワクするものがある。
いつかは参加してみたかった。

↑今年の夏
今年は平成最後の年だ。
つまり、私の背中を押したのは天皇陛下。
天皇陛下の為にも宗谷岬までたどり着くぞ!!(意味不)
12月26日
前日はバイト納めでヘトヘト。そんな中で、準備をした。
あれがない!これがない!
夏と変わらない慌てっぷり。
学習しないなあ、、、
3時に寝た。
12月27日
三時間しか寝てないが無理矢理頭を動かしヒートテックに頭を突っ込む。
7時49分
札幌発旭川行き
特急ライラックに乗車

初めての輪行に緊張しながら列車に乗り込む。
周りは外国人ばかりで何を話しているかわからなかったが、快適な乗り心地だった。
外は吹雪いていたが、旭川に近づくにつれ晴れる。
9時14分
旭川到着


クッソ重い輪行袋を引きずりながら改札を後にした。
Twitterを見ると一人の旅人から連絡が来る。
「旭川駅の近くにおるよ」
ヒッチハイク勢のとしきさん。
80Lのバックを背負い、ひたすら日本を歩き続ける男
旅人というのは、それぞれの生きざまみたいな物がバックパックから滲み出る。
この方は凄かった……
いつでも笑顔を絶やさない。どんなときも楽しそうに生きていた。
旭川イオンを出るとすぐに会うことができた。
彼は挨拶と共に盛大に滑り転ぶ。
実に痛そう……
その横を当然のように歩く地元のおばあちゃんを見ると、「地元民はすげえなあ」と思う。
11時
年越し宗谷岬アタック開始
本当はとしきさんと昼飯が食べたかった。
しかし、今日は剣淵まで進みたい。行ければ名寄。
距離は50-80km
夏なら大したことはない距離。
しかし今は冬で、フル装備で雪道を走るのは初めて。
何が起きるかわからないので、それなりの対策をしなければならなかった。


旭川駅からR40を北上する。
町中は車が多いので、基本的に歩道を走らせてもらう。
歩道は積雪で抵抗が大きい為、中々スピードが維持できない。
さらに、荷物で後輪が重いため横滑りを頻繁に起こして走りづらい。
市街地を抜けた後は道路を走らせてもらった。
しばらく真っ直ぐな道が続く。右は畑(積雪で真っ白)左には山が見える。
道の先は雪が降っているのか、白くて見えなかった。
道が上がり坂になり、トンネルを抜けると比布町に入った。


周りの木々に雪が引っ付き、きれいだった。
道は路肩に雪がつもりタイヤの痕はボコボコ&凍結。
凍結した部分がタイヤのピンではなく、スタットレス部分にぶつかり、転びそうになる。
今日一番通りたくない道だった。
また、しばらく進むと峠に差し掛かる。
速度がグッと下がり、精神的にも疲労する。
歌ったり無心でペダルを回したり、どうにかしてやり過ごす。
標高が大したことないので塩狩峠はそれだけでクリアすることができた。



峠を下る頃には、吹雪になり視界が制限され始める。
眼鏡に付着した水滴は瞬時に凍り、睫毛も凍る。
寒くはないが、目が開けづらいので大変だった。
麓につき、LAWSONで休憩。
すると、青いジャンバーを着たお兄さんが羊羮を差し入れしてくれる。
あああ!!ありがとうございます!
夏の旅でも思ったが、応援してくれたり挨拶をしてくれると物凄く疲れが取れて、また走ろうという気持ちにさせてくれる。
感謝感謝。
その後は視界50mの中を漕いで、午後3時半に道の駅剣淵に到着。
本日は終了!!!
なぜか旭川で出会ったとしきさんがいて、寂しくなく過ごすことができた。
今はトイレ前に寝袋を敷かせてもらって、大寒波を避けています。
写真はまた後日あげますねぇ~
それではまた明日!