目覚めたのは朝5時
リクライニングシートは寝やすかった
が
誰かのイビキがうるさくあまり寝れなかった。
7時半に快活をでる。
雨は降り続いていた。
うーん。どうしようか。
土砂降りの中長距離を漕ぐのは辛い。
とりあえず、釧路を観光しようかな。
最初の目的地は「和庄市場」
勝手丼で有名な場所。
勝手丼とは、炊きたての白米に自分の好きな具剤をのせる事が出来る海鮮丼のこと。
値段はこの際考えないことにしよう。
和庄市場に向かうため国道を進む。
すると、右から団体のチャリダーが現れる。
サイドバックを着けている事から察するに旅人サークルか何かだろうか。
今回の旅で仲間(旅人)を見つけると、無性に話がしたくなるようになってしまった。
はや「おはようございます!これからどちらに行かれるんですか?」
サークル「おはようございます!今から和庄市場にいくところですよー」
はや「もしよければ、後ろを着いていってもいいですか?」
サークル「どうぞどうぞ~」
道もわからなかったので、着いていくことにした。
話によると、彼らは東京から来た大学自転車サークルらしく、北海道ツーリングしに来たらしい。
和庄市場の後は富良野まで輪行するとか。
うわぁ~羨ましい~楽しそう~
毎回思うが集団でのツーリングは楽しそうに思える。
もちろんメリットとデメリットが存在するだろうが。
例えば、
どのグループも団体を統制する人、指揮する人がしっかりいて旅をしている。
自分勝手な行動はできないので、もしもトラブルや事故が起きたとき、他のメンバーに少なからず迷惑をかけてしまうだろう。
指揮する側も沢山の意見を取り入れたりするので大変に思える。
しかし、団体とは常に仲間がいるため、寂しくないし沢山の考えを共有してより良い結論を出す事ができる。
これによって
「問題が起きてしまい、仲間に迷惑をかけてしまったが協力して解決できたので、今となっては良い思い出だな!」
となる。
あ……やっぱり羨ましいわ……
私の場合、いろいろと欲張りなので
仲間に迷惑かけるのやだ。
行けるところは全部いきたい。
自分のペースが大事だ。
でも皆とワイワイしたい。
等々……
手がつけられない。
そんなことを考えながら和庄市場に到着。
駐輪場は建物の裏手にあった。
中に入ると観光客で一杯。
とりあえず勝手丼売り場らしきとこにいく。
おじちゃん「おめぇさん!まず、飯なきゃ駄目っしょ!」
飯は別売りなんか~
案内された白米売り場に行く。
ご飯は 大 中 小 がある。
何となくでお刺身を中心に味わいたいと考えたので、中にする。
意外に少なかった……

次にお刺身を選ぶ。
選んだお刺身は、
マグロ、サーモン、タコ、エビ、マス、クジラ。

中でも、クジラの刺身は人生で一度も食べたことがなく一発で決めた。
「はえ^~うまいっすねぇ~」
刺身は全て新鮮で美味しかった。
気になっていた「クジラ」は歯応えがすごくて、一瞬鹿肉を食べてると思った。
満足だ!!
家族へのお土産を買おうと売店を覗く。
最初は長持ちしそうな干物関係にしようかと思って探していると、さっきのおじちゃんに捕まる。
おじちゃん「おめぇさん!お土産探してんのか!?だったらこれがオススメよ!」
そ、そうかい?
おじちゃんがオススメしてくれたのは、常温保管できる
「ホタテフレーク」「鮭フレーク」
どちらも味見すると濃厚な身にプツプツとした食感の魚の卵が入っていて、ご飯に合いそうだ!
「おじちゃん!うまいよ!これちょうだい!!」
かなり気に入ってしまい、二袋買ってしまった。
いい買い物をしたなぁ。
富良野行きの大学サークルさんとは、ここでお別れした。
「皆さん!良い旅を!!」
まだ、先に進むか停滞するか迷っていた俺は雨の中何となくで市内を回る。
釧路駅

白糠行きの青看板が見えて、舵を切ってみるが気が乗らない。
いつもなら「よし!行くかああ!」ってなるが、今日はならなかった。
これも雨のせいだと言うことで停滞の理由を重ねあげたのだ。
更に停滞を後押ししたのは「スパカツ」という、パワーワード。
気になってしょうがない。
どうやら、昨日入った釧路イオンにスパカツが食べれる泉屋があるらしい。
白糠に行くよりも、こっちの方が「よし!行くかああ!」という気分になった。
釧路といえば勝手丼とスパカツが有名らしい。自分はそれを知らずに釧路に来ていた。
危ないところだったぜ……
イオンに着くと泉屋を探す。
お昼にそれを食べようとフードコートで昼の時刻を待っていると寝落ちしてしまった。
気がつくと時刻は3時。
おれはそんなに寝てしまったのか……
マックシェイキで目を覚まして、地図を読んで時間を潰すことにした。
バックパッカーらしき人が右斜め前にいる。
凄く分厚い医学書を読んでいて、印象深かった。
すると、目が合いしばらく雑談することになる。
彼は本州からのチャリダーで私と同じ停滞を食らっていた。
北海道は一周目的ではなく、要所を結んでいく旅スタイルだそうだ。
「どこから来た」とか、「さっきの分厚い本はなにか」とか、まぁいろいろ話した。
まさか停滞先に同じ旅人がいるとは思わなかったので、なまら嬉しかった。
その後旅人とは別れ、私は泉屋に向かう。
「スパカツ」を食べるためだ。
一人席が無いのか、二人席に案内される。
他にも順番待ちをしているお客さんがいるため、物凄く申し訳なくなる。
「ほんと、二人席を一人で使ってごめんよ……」
しばらくすると
ジュゥゥゥ~~
良い音と食欲をそそる香りが近づいてくる。

はぇ~これが「スパカツ」ですか~
ほんとにカツが乗ってやがるよ……
味は想像以上に美味しかった。
ミートソースとカツって合うんだね!
9時になり快活へ向かう。
まだ、雨が降ってるよ……
今日は停滞でつまらない一日になると思ったけど、案外楽しかったな。ご飯も美味しかったし、次は晴れた日に来たいものです!