北海道一周11日目(中標津→根室)

今日は曇り

朝起きた時点で雨は降っていなかったが、テントは濡れていた。

辺りを散歩してから荷物をまとめる。

ここで、厄介になるのが濡れたフライシートだ。

水分をしっかり拭き取らないと、次に使うときテントが納豆臭くなる。あと、骨組みも錆びる。

普通の手拭いで拭こうとするが、フライシート全ての水滴を拭き取るのは無理がある。

握力がクソ雑魚で水を絞りきれないのだ。

しかし、どこかの旅人さんのブログを見て、あるタオルを導入することにした。

「スイムタオル」というやつだ。

主に水泳の選手が使用している、無限に水を水取ってくれる魔法のタオル。

拭き心地はあまり良くないが、テントの水滴を取るには十分!

今回はこのタオルが大活躍だった。

6時半

キャンプ場をでる。
隣にテントを張っていたチャリダーさんに、余ったどら焼きを別けて出発。

DSC_1152

車も通らなく静かな道。

本当なら海側に北方領土が見えるはずだが、曇りで見えない。

DSC_1155
DSC_1157

その代わり、海と空の色が同じで界面が見えない。

幻想的……

ここには「トドワラ」という場所があり、海に突きだした陸(?)がある。

道の両方が海に囲まれており日々海面上昇により削られているとか。

ビジターセンターがある場所は通り道を外れて10kmほど進まなきゃならないらしい。

DSC_1169

今日は納沙布岬に行きたいし、午後は雨になりそうだから、今回はパスかな……残念……

最初の道の駅に到着する。
北方領土返還を叫ぶ、「叫びの像」があった。

道の駅はまだ空いていないのでスルー。

DSC_1170
DSC_1172

別海と根室の分かれ道に出たとき、別海側からミニベロチャリダーさんがやって来る。

その先のセブンイレブンでお話をした。

ジオスのミニベロにキャリアをつけ、オルトリーブでパッキングした旅車。

いいねぇ~エモイよ!

彼も納沙布岬に行くらしいのでせっかくだから一緒に走ってもらうことにした。

ミニベロはタイヤが小さいから坂道が楽そう。
その代わり平坦での巡航速度が上がらない。

ミニベロも面白そうだ!

根室の大橋を渡る。

根室という町は地図で見ると陸続きに見える。

実際繋がっているのはJR根室線が通っている側だけ。
国道がある方向には橋がかかっている。
(サロマ湖も、こうなれば良いのに……)

さらに根室自体も半島の頂上に一本の大通があり、そこから左右に道が下がっている。

坂道一本一本が小樽みたいな激坂

個人的に「坂道の町」の称号は根室の方が相応しいのではないかと、思うほどだった。

地図じゃわからねえな……(°Д°)

※テキトーに説明

IMG_20181128_151202

ああ……実に面白い……

人生初根室は想像を越えていていた。

根室に着いたときは、丁度お昼時。

DSC_1187

なので、「タイエーの焼鳥弁当」をいただくこう!

DSC_1182

味はタレ!大盛りで!
串ってその場で焼いてくれるのね!焼きたてすごい!
他にも店内はパン屋があったり、エスカロップがあったりいい感じ。(安い)

そして出来立てが出てくる。

弁当箱が肉を分離させる仕組みになっていてすごく便利。

DSC_1185

ビャァァうまい!
こりゃ、ご飯が進むわ!

二人で「インスタ映え~」と、JK感を出してお店を後にする。

さてさて!本日の、メインディッシュのお時間です!

納沙布岬を目指そう!

道は二通りある。単純に、右か左だ。

右に行けば最短。左に行けば最長。

どうせなら一周したい!
距離が長く辛い道である、左を選択した。

ミニベロさん「ショートケーキのイチゴは最後にとっておく派でしょwww?」
その通り。バレてしまいました。

左回りの道はどこか懐かしい感じ。
景色がサロベツに似ているからかな?

DSC_1193
DSC_1190

しかし、生えている植物は違う。
気候の違いが形で見える道だった。

海側は崖。
よく写真で見る沖縄の崖に似ていた。

長い道を抜けカーブを過ぎるとようやく展望台が見える。

遂に到着だああああ!

DSC_1197

日本最東端納沙布岬!

お土産やさんで証明書を貰い、休憩。

目の前のベンチに座っていたお婆ちゃん方が話をかけてきてくれて、しばらくお話をした。

IMG_dfv4jy

すると、お婆ちゃんの膝にいた猫が近づいてくる。

私、ねこアレルギーなんですよね……
ごめんね。ねこ好きなんだけどね……

逃げるが着いてくる。

お婆ちゃんのお孫さんにねこを回収してもらった。

一件落着。

雨がぱらついてきたので、お婆ちゃん方とお別れして町に帰る。

全体的に寂れているというか、色褪せた感じの建物が並んでいた。
寂しい町並みだ。

雨が本降りになると、前が見えなくなる。
人生初のホアイトアウトだ。

50m先は見えない状態。
ビックリしたなあ……

しかし、あっという間に根室市街地まで戻ってくる。

帰りの道は30分ぐらいで帰ってきただろうか。

行の道は1時間以上かかったのにね。

ミニベロさんとは根室駅でさよならする。

今日は一緒に走っていただいてありがとうございました!
またお会いしましょう!

DSC_1209

今日は、なんと民宿を取っているのだ!民宿に泊まるのは初めて。

想像より部屋が広い。お風呂も広い。ごはんが美味しい!

素晴らしいな!

さらに、ホテルとは違って色々とお話をすることができて楽しい!
主に根室や宿周辺の話をしてもらった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

忘れないうちにブログに書いておく。

今回私が泊まった宿は昔からあり、そこに住んでいる店主は歴史を直に見てきたらしい。
なので、教科書や史料館では学ぶことのできない話をしてもらえた。

とくに「なるほど!」と思った蟹の話をしよう。

晩飯に出して頂いた蟹。これは、根室の近くで採れた蟹である。
自分は大きくて立派な蟹だと思ったが、店主が言うには、小さくて数も取れないらしい。

昔はこれよりも大きい蟹が北海道の北や東から沢山とることができて、根室の市場も繁盛していた。
しかし、人間が採りすぎたせいで数を減らしてしまった。

例えば道北の稚内。
昔は大きな蟹の看板を掲げた市場が沢山あった。しかし時代が進むにつれ蟹が取れなくなってしまう。さらに、追い討ちをかけるように中国が安く蟹を日本に輸入してきた。
これによって稚内の蟹市場は打撃を受けて、ほとんど見なくなってしまった。

根室も同じように被害を受けたが、北よりも蟹がいた為続けることが出来ている状態。

しかしその根室も次第に市場の数を減らしてしまった。

私は稚内も根室もこの旅で直に見てきた。
確かに稚内では、蟹の看板を見ることはあっても、廃墟になっている建物が沢山あった。
根室の市場は廃墟ではなかったが、活気のないと言うか元気がない。「蟹があるぞ!」と言う感じはしなかった。

これが、なるほど!と思った話である。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

店主と一時間ほど雑談をして、自室に戻り本日は終了!!

明日は雨やんでると良いな~

投稿者: khaya060

「寂旅」がテーマです。 基本的にブログは不定期で書きたい時に書いています。 週末を主な行動日としていますが、時には平日も活動します。 過去の行動ログ 自転車:北海道一周 北海道横断 日本縦断 年越し宗谷岬 年越し納沙布岬 登山 :北海道100名山(8/100)

コメントを残す

WordPress.com で次のようなサイトをデザイン
始めてみよう