朝の日差しが強くテントにささる
だんだんと室内が暑くなり自然に目が覚めた

お湯を沸かし
コーンスープを作る
朝食はそれに
食パンを浸けて食べる
テレビCMでもやっていた公式な食べ方

暑くなる前に出発しようと、テントをたたみ
キャンプ場を後にする
天塩町内のセイコーマートでお茶とカロリーメイトを買う
因みに私はチョコレート味が好きだ
嫌いな味はプレーン
その後道を間違えたことに気づいて引き返す
今日はオトンルイを見るため国道ではなく道道を通る予定
あぶないあぶない
見れなくなるところだった……
気を取り直して、道道を進む
左の防雪柵を過ぎると辺りが開けた

なまら綺麗!!( ´∀`)
本当に何もない草原が果てしなく続いていた
ひときわ目立つ山重なりあう風車
あれは…………!
そう、利尻島とオトンルイ風力発電所だ

北海道一周や日本縦断する人なら絶対に見たいと憧れる景色
私もYouTubeやブログで沢山拝見させてもらった
青空の下でこんな綺麗な景色が見たいと
とりあえず我を忘れて大興奮
急いで進む
近づいたところで記念撮影

今日晴れて良かった!!!
休憩所でコーヒーを飲みながら一休みする

風車を眺めながら色々な事を考えた
自転車旅を始めたきっかけってなんだっけ
これから何を目指そうか
北海道一周をもしも達成したら、次は何をしようか
しばらくたそがれる

ボーッとしていると
他のチャリダーさんがやって来た
このチャリダーさんは中々の快速装備
今まで出会ってきたチャリダーさんはサイドバッグを二個や四個着けて走行している人がほとんど
私もその類い
この方は50Lぐらいの登山用バックパックを背負い
フルカーボンロードにシートポストキャリアを着けて紐でテントをぐるぐる巻きに縛っていた
はや「面白い装備!でも肩とか辛そう……」
チャリダー「200kmの走行は肩の負担がハンパないけど100km前後なら案外大丈夫よ!」
参考になる!( ^∀^)
その方を見送ってから
私たちも出発
今日は稚内まで行きたいので頑張ろう!

オトンルイ以降は本当に何もなく
右に草原
左には海と利尻島
片側一車線の道が地平線に続く

こんな感じ
最初は「良い景色だなあ~」とゆったりしていたが

正午を回っても稚内には中々つかない
「お腹すいた。なんもないの?嘘でしょ……」
コンビニもない
それどころか町もない
備蓄補給食もなくなり、唯一あるのは水だけ
一度休憩しよう……

休憩を二回入れたが日差しが強くエネルギーが吸いとられる

だんだん力が入らなくなってくる
ペダルに力が入らない……
声もだせない
ただ「疲れた。お腹すいた。」という言葉が頭の中をぐるぐる彷徨う
周りの景色の流れがだんだん遅くなる。

手元のスピードメーターをみると9km
え?
平らな道なのに?
疲れて速度が上がらない
息も坂道を上がっているときみたいに荒い
仲間は先に行ってしまう
風も強い
心と体は泣いていた
これが北海道か…………
無事カエルロードを通過←(無事じゃない)
ようやくノシャップ岬に到着。
時刻は15時
体が動かない。クラクラする
明らかに体調がおかしい
一応記念撮影してから

後から写真を見るとすげえ疲れた顔していた
休憩所にイン
とにかくエネルギーが欲しいので
目についたソフトクリームを食べる
少しずつ回復
生き返る!!
後々わかった事だが
これは「ハンガーノック」という症状らしい
簡単に説明すると体の中のエネルギーがなくなって動けなくなるらしい
ひどい状態だと死ぬとか……
命の危機を感じた!
恐るべし「サロベツ地獄!」
稚内市街地に入ると最北端のマックに入る
ドナルドがいる

ここで、留萌から一緒に走ってもらったチャリダー二人とはお別れ
チャ1は宗谷岬へ
チャ2は猿払へ
はやは稚内のキャンプ場へ
それぞれの予定があるから仕方がない
だけどやっぱり寂しい( ;∀;)
お世話になりました!(/_;)/~~
解散!!!
しばらくして涙が込み上げて来たけど
キャンプ場の激坂を見たらどっか行っちゃった
ツーリングマップにも書いてあったけど
「チャリダーは頑張れ!」
その通りの坂だ……
自転車を押して歩く
二キロ近く進み
キャンプ場入り口に現れた鹿に挨拶して

到着

さむいので
すぐにご飯を食べて三日目は終了!
明日は巨大ハンバーガーを食べるためにゆっくり出発するぞ!